Pidoniaの世界へようこそ

長野県下諏訪町八島高原 alt.1,350~1,600m 24.ⅵ.2022

中信高原でのピドニア調査は、先の(34)武石峠を経験してはいたが、この時は7月半ばで思惑よりやや遅めであったことから、今回は時季を早め、ピドニア好機と思われる6月下旬に再トライを決行した。

当日は前泊した車山高原から車を流し、かの霧ヶ峰高原を横目で眺めながら目的のルートに進み入るが、今回は行程上敢えて標高最高点より下りながらの採集ルートを選定した。ルートに進み入るや思惑通りの鬱蒼としたモミと落葉広葉樹の混交林が続き、どのような面々に遭遇できるのか!?大いに期待の膨らむ好環境下、幸いなことにこの時季まさに満開のニシキウツギに大当たりし、嬉々としてこれを掬いながら標高を下げて行く。


しばし満開のニシキウツギと戯れた結果、初夏モノのセスジヒメハナやキベリクロヒメハナにもギリギリ間に合ったほか、カクムネ系が2種、ヨコモン系も3種に巡り逢えたりと、ご存知・赤いニッコウヒメハナを中心に、合計全14種のピドニアに遭遇することが出来た。中部本州のど真ん中にあって、むろん太平洋側に分布するトウカイヒメハナやフジヒメハナはいないし、日本海側に分布するハクサンヒメハナやアサマヒメハナもいないけれど、それはそれで十分楽しめた一日であった。

2022年6月24日の遭遇種
・ナガバヒメハナ P.signifera
・ホソガタヒメハナ P.semiobscura
・ニッコウヒメハナ P.limbaticollis
・ブービエヒメハナ P.bouvieri
・ツマグロヒメハナ P.maculithorax
・キベリクロヒメハナ P.discoidalis


(当日のピドニア四角紙のひとつ)

・オオヒメハナ P.grallatrix
・オヤマヒメハナ P.oyamae
・ムネアカヨコモンヒメハナ P.masakii
・ニセヨコモンヒメハナ P.kaguyahime
・ヨコモンヒメハナ P.insuturata
・セスジヒメハナ P.amentata
・フタオビノミハナ P.puziloi
・チャイロヒメハナ P.aegrota(目撃)

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