静岡県静岡市葵区梅ヶ島安倍峠 alt. 1,000~1,450m 9.ⅵ.2018
2018年度のピド懇合宿採集会に参加するべく初日に出向いたのは、かねてより一度は行ってみたいと思い憧れていた安倍峠。日帰りで行くにはちょっぴり遠いが、合宿会場が経路の途中にあることをこれ幸いと、思い切って出かけてみたような次第。
前夜の雨も上がり晴れ間も見え始めた中、早朝より意気高らかに新東名経由で現地入りを目指すも、高速出口となる新静岡ICから先が思いのほか長く、峠への入り口となる梅ヶ島温泉に至るのに思った以上の時間を要してしまった。
ともあれ、ここから先がこの日の本番。ここ数年来は土砂崩れで通行止めが続いている峠へのルートであるが、幸いこの年は峠まで進み入ることができ、下から順に開花植物を掬いつつゆっくりと歩を進めていく。標高1,200m辺りまではマルバウツギの花にトウカイヒメハナが見られ、やがて見つけたエゴノキを丹念に掬うと、待望のヤマトヒメハナ♂がネットインした。嬉しいかな、冒頭の30分で目標クリアだ。その直後、登ってきた車から顔をのぞかせたのは、意外や同業カミキリ屋のT氏。彼も同じ目的でかの地を訪れたそうだが、よもやまさかこんな辺鄙な所でよくぞ会えたものだとお互いビックリ。
その後1,350m辺りまではヤブデマリやミズキが咲いていて、ヤノヒメハナやフジヒメハナのほか、待望のヤマトヒメハナ♀もネットに入り、更に峠に至る最高所部ではガマズミやニシキウツギの花からツマグロヒメハナとムネアカヨコモンヒメハナが姿を見せてくれた。
天候にも恵まれたこの日は、450mの標高差の中で刻々と変化するピドニア相を楽しみつつ、12時半には下山を開始し、14時には入口の梅ヶ島温泉街を抜けて、一路伊豆半島函南町のピド懇合宿会場へとひた走ることとなった。
2018年6月9日の遭遇種
・ヤマトヒメハナ Pseudopidonia yamato (♀個体はピドニア図説に掲載)
・ヤノヒメハナ P. chairo
・ナガバヒメハナ P. signifera
・ホソガタヒメハナ P. semiobscura
・ツマグロヒメハナ P. maculithorax
・オオヒメハナ P. grallatrix
・トウカイヒメハナ P. tsuyukii
・キベリクロヒメハナ P.discoidalis
・ヨコモンヒメハナ Cryptopidonia insuturata
・ニセヨコモンヒメハナ C. kaguyahime
・ムネアカヨコモンヒメハナ C. masakii
・フジヒメハナ Paleopidonia fujisana
・チャイロヒメハナ Mumon aegrota
・フタオビノミハナ Omphalodera fraviventris
