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ピドニアの世界へようこそ

群馬県高崎市倉渕町二度上峠 alt.750~1,390m 4.ⅵ.2011

 関東周辺地域におけるトサヒメハナの分布に興味を持って以来、各地で本種の探索活動を続けてきたが、当時も、そして今も尚その北限記録は1977年に露木繁雄氏により記録された群馬県霧積温泉(ピドニア図説に掲載)で、その事実が認知されてからずいぶん長い年月が経過しているにも関わらず、これを凌ぐ話を聞くことは未だ一度もなかった。

 ある日地図を眺めていて、緯度的に霧積温泉のすぐ北に位置する「二度上峠(にどあげとうげ)」に目が留まる。もしかしたら、ここならトサヒメ、いるんじゃないのかな!?と、気に留めたら留めたで、行かないことにはどうにも気持ちが収まらない。という訳で、その年の6月4日(虫の日)、遂にトサヒメハナ北限記録更新挑戦の日を迎えた。

 とは言えかの地、私の居住地からは非常にアプローチのしづらい位置にあり、検討の末新幹線&レンタカーでの日帰り採集を選択。初めて訪れる安中榛名駅を起点に、トサヒメ探索活動を開始した。峠に至るヘアピン手前の烏川渓谷流域はミズキが満開で、これを掬いつつ前進するが、虫の姿は少ない。途中何本か脇道に入ったりしながら、最後に峠へのヘアピン急登にとりかかる。渓谷沿いで満開だったミズキが中腹では蕾となり、代わりにミヤマザクラとズミが咲いていた。前者から偶然ヨコヤマトラが入ってくれるラッキーがあったりはしたが、期待するピドニアの姿は思いのほか少ない。峠周辺にはカエデの花が残ってくれてはいたものの、もっぱらコメツキ中心の成果で、かろうじてヤノヒメハナが1頭ネットに入ってくれたのみ。


 この日、長野県側をも含め峠に至るエリア一帯をくまなく調査してみたものの、結局期待していたトサヒメハナにはついぞ巡り合うことなく、目標未達のままこの日の挑戦を終えることになってしまった・・・あ~ザンネン。

2011年6月4日の遭遇種(1)は烏川渓谷、2)はヘアピンから峠に至るルート上)
・ナガバヒメハナ Pseudopidonia signifera 1)
・シンシュウヒメハナ P. hayakawai kuriharai 2)
・ヤノヒメハナ P. chairo 1) 2)

※左シンシュウヒメハナssp.、右ヤノヒメハナ

・キベリクロヒメハナ P. discoidalis 1) 2)
・セスジヒメハナ Cryptopidonia amentata 1)
・ニセヨコモンヒメハナ C. kaguyahime 2)
・チャイロヒメハナ Mumon aegrota(目撃) 1)
・フタオビノミハナ Omphalodera flaviventris 1)


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